妊娠中期の症状:出産知識集

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妊娠中期の症状

・動悸、息切れ

妊娠中期になると子宮が大きくなるにつれ横隔膜を押し上げるので、肺が圧迫され苦しく感じることがあるそうです。そして、血管量が三割くらい増えるので、心臓の負担は大きくなり60パーセントぐらいの人が動悸を感じるようです。
少し息苦しいぐらいなら、立ち止まったり、しばらく休めばおさまるので、心配ありません。めまいやむくみもともなうときは、医師に診断してもらいましょう。

・便秘

妊娠すると腸の動きが弱くなり、子宮が大きくなるにつれ、腸を圧迫するため便秘になりやすくなります。便秘の予防は、規則正しい排便習慣と繊維の多い野菜や果物とり、乳製品の摂取や適度な運動がいいでしょう。
それでも便秘になるようでしたら医師に相談し軽い下剤をもらうといいでしょう。


・痔

大きくなった子宮に圧迫されて、直腸や肛門のあたりにうっ血が起こって痔になりやすくなります。それに、妊娠中は便秘になりやすいので硬い便によってうっ血を起こす場合もあります。
とりあえず便秘を防いでください。長時間立ち仕事をしないようにし、睡眠を十分にとり、入浴をし血液の循環をよくし、肛門を清潔に保ってください。
ほとんどの場合、出産後に治るので手術の必要はまずないでしょう。

・手足のむくみ、しびれ

すごく軽いむくみや、手足のしびれ、はれてる感じ、朝起きたときに手がよくにぎれないなど感じることがありますが、これは多くの妊婦さんに出る症状で、心配はありません。だいたいの場合、手足をうごかしてる間に治ります。
塩分をひかえめにしたり、昼寝をしたりして体を休めると、むくみはとれます。
このむくみがどんどんひどくなり、体重が急激に増えたりしたら、妊娠中毒症かもしれません。血圧や尿を医師に調べてもらいましょう。

・胸やけ、ゲップ

妊娠中、食べ過ぎてもいないのに、胸やけがしたり、ゲップが出たり、つわりに似た症状が出たりする事があります。
原因は、大きくなった子宮が胃を圧迫するために、そして胃や腸の動きも弱くなるために消化活動が妨げられたり、妊娠によって胃酸の分泌が減るからです。
消化のいいものを食べるようにすると胃に負担がなくなりよくなってきます。油っこいものや甘いものは、あまりとりすぎないようにしましょう。


・皮膚のかゆみ

妊娠中は、ホルモンの変化や、肝臓に負担がかかったりするので、全身がかゆくなったりすることもあります。新陳代謝がよく、汗をかきやすくなり、あせもになり皮膚がかゆくなることもあるそうです。
体を清潔にし、かきむしったりしないで下さい。下着も刺激の少ない綿素材のものにするといいでしょう。かゆみが強い場合は、医師に相談してから、かゆみ止めなどを使いましょう。


・歯肉から出血

妊娠中は、食べ物の好みが変わったり、歯磨きをおこたりがちになります。そのため歯肉から出血しやすくなっているようです。ほうっておくと虫歯や歯周病の原因になるので、ちゃんと歯を磨くようにしてください。歯と歯の間や、歯肉の境目には歯垢がつきやすいので、ていねいに磨いて下さい。出血しやすい所は歯ブラシを歯に強く押し当てないようにし、ゆっくり回転させながら磨きましょう。


・目のかすみ、ちらつき

目がかすんだり、ちらついたりするのは、おもに疲れや、精神的なイライラ、睡眠不足から起こるようです。メガネやコンタクトが合わない場合もあります。
目がかすんだり、ちらついたりする以外に、頭痛や吐き気などの症状が出た場合は、妊娠中毒症の可能性もあります。その場合一度医師の診断をうけましょう。


・シミ、ソバカス

シミ、ソバカスが目立ったりするのも、妊娠によるホルモンの作用で、メラニン色素が沈着するためです。産後、少しずつ色素はうすくなります。
予防としては、紫外線の直射をうけないように、日焼け止めクリームをぬったり、帽子をかぶったりしましょう。栄養バランスのいい食事と十分な睡眠も大事です。

・眠れない

おなかが張ったり、胎動が激しくて眠れなかったりもしますが、精神的な疲れや不安から眠れないこともあるそうです。
昼間に散歩に出かけたりし、気分転換をするといいでしょう。眠れないことに対してあまり悩まず、自然に眠くなるように、本を読んだり、寝る前にはテレビを消したり、寝室の環境を変えてみたりなど、いろいろ試してみましょう。

・眠気

胎盤がつくられる頃には、ホルモンなどの関係で、すごく眠れるということがあります。お腹が大きくなってくると、体も疲れて眠くなることもあるそうです。
眠いときはしっかり寝て、起きているときはテキパキ動くようにし、規則正しい生活をするようにし、気持ちを引き締めて生活をするようにしましょう。

・めまい、立ちくらみ

妊娠中は血管壁の緊張度が下がるため、貧血になりやすです。急に立ち上がったり長い時間立ちっぱなしの時などに、脳の血流が一時的に少なくなって、めまい、立ちくらみが起きます。
喚起の悪い部屋や人ごみに長時間いないようにし、睡眠を十分にとって疲れないようにしましょう。
めまいや立ちくらみがしたら、その場に座ってじっとしているか、横のなって休みましょう。
たびたび起こる場合は診察を受けましょう。


・頭痛

風邪などからくる頭痛もあるが、妊娠中は過労や精神的なものからくる頭痛もあります。体調阿賀よければ、散歩などしましょう。長時間テレビを見たり読書をしたりすると、目が疲れ頭痛、肩こりの原因になります。できるだけ、心と体を休めてください。妊娠中毒症からくる頭痛もあるので、だるさや、むくみを感じるなら医師に見てもらって下さい。


・おなかが張る

子宮が収縮するときに、おなかの張りを感じます。おなかが張っていると感じてもあまり強くなく回数も4~8回でいつもと同じぐらいの張り方なら大丈夫です。
動きすぎたり、重いものを持ったりするとお腹が張りやすいので気をつけましょう。
おなかがいつもより頻繁に張ったり、強く張ったりする時は、横になって様子を見て下さい。1時間ぐらいたってもおさまらなかったり、強くなってくるようでしたら、医師の診察をうけましょう。


・腰や背中が痛い

腰や背中が痛むのは妊娠中期以降に起きやすい症状で、大きくなったおなかを支えることによって、背骨を支える筋肉の緊張と骨盤のゆがみによっておきます。
ふだんの姿勢を気をつけたり腰を曲げたりする動作をあまりしないようにしましょう。布団やベッドも少し固めにするといいでしょう。散歩や適度な運動をし、お風呂で足をのばしたりすると痛みがかるくなるようです。

・おりものが多い

妊娠するとホルモンの影響でおりものが多くなります。
乳白色やうすいクリーム色のようなおりもので、甘酸っぱい臭いがします。こまめに洗ったり、下着を取替えたりして、清潔にしましょう。
もしおりものの色が濃い黄色だったり、嫌な臭いがしたり、かゆくなったりする場合は、カンジダやトリコモナスなど感染症にかかってるかもしれません。医師の診断をうけましょう。


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